40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

【ドル/円】 キプロス・ショックの見極めが必要だが

発行済 2013-03-18 09:21
更新済 2023-07-09 19:32

ドル/円相場は、3月12日の96.71円をピークに、足元では94円台まで値位置を切り下げる展開になっている。前週は総じて95~97円の高値圏で揉み合う展開になったが、週末にキプロス情勢の先行き不透明感が蒸し返されたことで、欧州債務危機の再発懸念からドル買い・円売りポジションを解消する動きが目立った。

キプロスでは銀行預金への課税方針が示されている。財政再建の道筋が描けない中、預金金利への課税で58億ユーロ(約7,100億円)の徴収が予定されている。これを受けて、キプロスでは銀行預金の取り付け騒ぎが発生しており、周辺国でも同様のリスクに対する警戒感から預金流出の動きが発生すると、金融システム全体の混乱を促す可能性もある。この状況下で、イタリアの政局リスクなども蒸し返されると、パニック的な円高リスクに対する警戒も必要である。マーケットでも、今回の措置に対する評価は分かれており、欧州債市場の反応を見極めるまでは、円相場の下落余地は限定されよう。改めて欧州債市場の動向を見極めるステージになる。この混乱が本格化すると、4月に欧州中央銀行(ECB)が追加利下げに踏み切る可能性も高まることに注意が必要。

もっとも、円サイドの環境は引き続きドル高・円安トレンドを支持しており、円の戻り売り基調そのものは維持されよう。4月の定例会合を待たずに日銀が追加緩和に踏み切るとの警戒感も強く、引き続き円買いポジションを拡大できる状況にはない。リスクマーケットが総パニック状態に陥るような展開が回避できるのであれば、改めてドル買い・円売りを仕掛ける好機となるだろう。

今後1週間の予想レンジは、93.00~96.50円。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます